フォントの形式です。フォントの形式は一つではないのです。Windowsでは少し前はTrueTypeが主流でしたが、最近ではOPEN
TYPEが主流になりつつあります。
[PostscriptとTrueType]
TrueType(トゥルータイプ)とPostscript(ポストスクリプト)はアウトライン情報を持つという意味では似ていますが、まったく違うデータで作られています。Postscript(ポストスクリプト)はベジェ曲線を使用してアウトラインデータが作られておりATM(Adobe
Type Manager)を通してフォントをなめらかな曲線に表示・印刷する仕組みをとっています。それに対しTrueTypeは2次スプライン曲線でアウトラインが作られています。一見似ていますが2次スプライン曲線の方がデータ的に大きくなる場合がほとんどです。(写真 ベジェ曲線 2次スプライン曲線)WindowsにもPostscriptフォントは使えますが、環境の整備が整わなかったためTrueTypeが標準となりました。今後は新しいフォント形式である「OpenType」が標準になりつつあります。
[OpenType]
OpenTypeは96年に、Adobe社とマイクロソフト社によって開発された新形式で、Windows NT5.0以降よりサポートされている次世代フォントです。簡単に特徴を言うと「PostscriptとTrueTypeの良いところを統合し、進歩させたフォント」です。最大のメリットはMacintosh版とWindows版の違いがなく、両プラットフォームで自由に使える点で、これによりWindowsDTPの確立が望めそうです。またいままで以上の漢字もサポートできる可能性をもっている。ただし、OpenTypeの現状で注意して欲しいのは、標準でバンドルされている日本語フォントはまだなく、ソフト・印刷会社も対応が遅れているので事実上はまだ、次世代フォントであるという点です。もちろん近年中に標準化していくことは確実だと思いますが。 |